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2月 04

アキレス腱

 
 衝撃的な知らせが入ってきました。2月7日練習中、足に違和感を感じて練習途中で帰った会員のケガは『アキレス腱部分断裂』だったそうです。そこで、アキレス腱について調べてみました。参考にしていただき、今後同じような悲しい事故が起きないようにしてください。

■アキレス腱とは
 アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(ひ腹筋)とかかとの骨を接続する、人体の中でもっとも大きな腱である。
アキレス腱自体は、弾力性がほとんどなく、伸縮が極めて小さいという特徴がある。 したがって、ふくらはぎの筋肉を収縮させると、アキレス腱が引っ張られ、それに伴ってつま先立ちの形になる。
通常であれば、その時およそ450Kgの力にも耐えられるといわれている。
 
■どういう時に傷害が起こるか?
 アキレス腱関連の傷害では、ふくらはぎの筋肉が弱くなった場合にはふくらはぎの肉離れが、
アキレス腱が弱くなっている場合はアキレス腱断裂が、起こる可能性がある。 10から20歳代の若者では、走ったり、ジャンプしたりするだけで簡単にアキレス腱が切れたりはしない。
ただし、スキーなどの滑走中に急激な力が足首にかかるなど、偶発的に人工的な大きな力が働けば、 アキレス腱断裂の可能性もありうる。
中高年者の場合は、子供の運動会や会社の野球部の試合などで、アキレス腱を断裂したという話はよく耳にする。 アキレス腱の水分の含有量は加齢ともに減少するので、アキレス腱を構成するコラーゲンの強度も弱くなる。
通常、30歳以上になるとアキレス腱の許容強度は低下していくといわれている。 また、中年太りといわれる体重の増加も、アキレス腱の断裂を引き起こす要因の一つである。
したがって、30歳以上で中年太り気味、しかも普段から運動不足とくれば、 あなたも立派なアキレス腱断裂予備軍といえる。 「オレもまだまだ若いぞ!」は、非常に危険であることがわかる。
 
■予防
 アキレス腱に限らず障害予防に1番効果があるのはストレッチングである。人間は筋の収縮によって身体運動を行うことができるが、収縮の連続は、筋を硬くし、柔軟性を失わせる。柔軟性を失った筋は、関節が動く範囲を狭め関節が動く範囲が狭くなれば、少し無理な動きをしただけで筋に大きな負担がかかる。ただでさえ硬くなった筋に急激に大きな負荷がかかるわけだから障害に結びついてしまう。特にスポーツの場面では、自分が予測できない動きをとらなければならないときや、急激に大きな力をかけられたりするときがあり。このようなな場合に、ストレッチングによって筋や関節に柔軟性を持たせておけば、それらを損傷することなく、さまざまな突発的な動きにも対応できる。
 
★ストレッチングの原則
1.ストレッチ部位を明確にする
ストレッチ部位を明確にしストレッチング中に伸ばされていることを意識する。
2.ストレッチングの準備
ストレッチングを行う前には、筋温を上げ、筋がストレッチしやすい状態にする必要がある。
3.ストレッチングの時間と呼吸
ストレッチングの時間はあまり短いと効果はない。ある部位を伸ばすときの1つの動作時間は、ウォーミングアップで15秒、クーリングダウンで20秒くらいが目安。連続して回したりする動作の場合にも同じくらいの時間をかける。呼吸についてはストレッチング中、けっして止めてはいけません。動作中、筋を伸ばすときは、必ず「ゆっくり吐きながら」行い、あとは自然に呼吸します。
 
★アキレス腱のためのストレッチング
1正座の状態から伸ばしたい方の膝を上げる。
2 胸で膝を抱え込むようにして少しずつ前方に体重をかけていきます。
  かかとは床につけたままで行う。
3 線を引いた部分が伸ばされます、これがアキレス腱。
  最低でも15秒から20秒間静止する。呼吸は止めず自然に。

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